2.
佐伯拓哉 (UNDEFEATED MEIJIDORI スタッフ) の場合

「じつは父親がスニーカーのコレクターだったんです」との衝撃の告白から始まった佐伯さんのスニーカー語り。ベストサイズの27.5cmより必然的に生産数の少ない29.0cm前後のナイキダンク、ダンクSB、エアフォース1など約400足を収集してきた筋金入りのコレクターを父に持つ反動からか「子供の頃にミシガン大学カラーのダンクを履かされていた記憶はありますが、中学時代までスニーカーにほとんど興味ありませんでした。自ら頼んで最初に買ってもらったのは真っ白と真っ黒のエアフォース1。高校のクラスメイトの多くがローファーで通学していたので、被りたくない一心であえてスニーカーを選んだのがきっかけです。徐々にスニーカーへの興味が湧いてくると、父親のコレクションに大いに刺激され、それぞれの由来や特徴をネットで調べたり、自分でもスニーカーを集める歓びに目覚めました(笑)」

履くことを度外視した父親に対し、履くことを前提にスニーカーライフを満喫する息子だが、その趣向は「エアマックスなどに比べて加水分解のリスクが低く、何にでも合わせ易いエアフォース1やダンクが好き」という父親譲りのオールドスクール推し。

「高校を卒業した頃からスニーカーブームが再燃し、一旦は営業職の会社員として就職したものの、スニーカーへの思いを断ち切れず、アディダスのショップで3年ほど働き、この春からUNDEFEATEDの一員になりました。その所為か、ナイキの新たな魅力も再認識して、最近ではエアマックスデラックスもお気に入りです」

アディダス歴の長さを物語るコレクションは、アディダス85足+ナイキ45足+αの約130足。ただし話題性の高いプレミアモデルはほとんど含まれていない模様。「稀少価値の高さから高額化するレアモデルより、意外と知られていない穴場的なレアモデルを探すのが僕にとっての醍醐味。だから『その靴、なに?』って尋ねられたら喜びます(笑)」

fig.1 佐伯コレクションよりナイキエアフォース1六連発。生誕25周年記念プロジェクトの1LOVEをはじめ、下段は癌を克服しツールドフランスで活躍した伝説の自転車ロードレーサー、ランス・アームストロングが設立した基金に由来するLIVESTRONGパック。

fig.2 1982年誕生から四半世紀を経た定番の記念モデル、AIR FORCE 1 LOW “ONE LOVE”(2007年式)

fig.3 UNDEFEATED共同製作のLIVESTRONGモデル、AIR FORCE 1 LOW SUPREME “SHEMAGH”(2009年式)

fig.4 バンダナ柄のキャンバスSBをユーズドで入手、DUNK HIGH SB “CHEECH & CHONG”(2011年式)

fig.5 箪笥と天井の空きスペースはシューズボックスの定位置。エアフォース1やダンクSBなど貴重なデッドストックが眠る佐伯家のスニーカー収納図

——————————————————————————————

佐伯拓哉(さえき・たくや)

1995年生まれ、岐阜県出身。UNDEFEATED MEIJIDORI勤務。スニーカー収集家としてのDNAを受け継ぐコレクター界の親子鷹。現在、収集活動は2代目のライフワークに。

——————————————————————————————

432 JPRJingumae 4-32-13 Jingumae, Shibuya-ku,
Tokyo, 150 0001
03 6804 6992
10:00 – 21:00 / 月曜日 – 日曜日

——————————————————————————————

岸 伸和

Nobukazu Kishi Exclusive


  1972年生まれ、神奈川県出身。雑誌『Boon』(祥伝社) にてライターとして活動を開始。90年代のスニーカー全盛期には同誌のスニーカー特集や別冊の多くを担当、以降ライフワークの一環としてスニーカーを嗜んでいる。近年はアパレルブランドのカタログやWEBコンテンツの制作ほか、ブランドやクリエイターの活動をアーカイブした書籍を手掛ける。

——————————————————————————————

UNDEFEATED / アンディフィーテッド

Web:http://undefeated.jp/

友だち追加