22. ハイテク全盛期のチャンキーなフォルムを受け継ぐPUMA CELL VENOM、
その多様性に魅せられて……

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22. ハイテク全盛期のチャンキーなフォルムを受け継ぐPUMA CELL VENOM、
その多様性に魅せられて……

22.

ハイテク全盛期のチャンキーなフォルムを受け継ぐPUMA CELL VENOM、その多様性に魅せられて……

 

スポーツメーカー各社がアスレチックシューズに搭載する先進テクノロジーの開発に凌ぎを削った1990年代。それぞれの優位性を証明すべく続々と発売されたハイテクスニーカーの中には、後世に語り継がれるモデルもあれば、人知れずフェードアウトするモデルもあった。画期的なテクノロジーを採用していたのにも関わらず、タイミングを逸したばかりに注目を浴びることなくシーズンを終えた意欲作のなんと多いことか。ただ、真に優れたテクノロジーを備えたモデルであれば、後世のスニーカー市場において歴史的な遺物として、あるいはレトロフューチャーの象徴として再評価されるケースも少なくない。

 

fig.01 Puma Cell Venom (1997)

プーマが1997年に発売した長距離ランナー向けのランニングシューズ、セルヴェノムもその一つだろう。それまでプーマのクッショニングシステムを担ってきたトライノミックをベースに、大型化したハニカム構造のビッグセルを採用することで、高次元の衝撃吸収性と反発弾性に加え、安定性、耐久性、フィッティングなどを獲得したPUMA CELL搭載モデルである。そのメカニズムは、人間工学に基づき、大きさや高さや壁の厚さで硬度の異なる六角形のセルをバランスよく配置(fig.02_a)。着地時にそれぞれの外壁が効果的に潰れることで、衝撃を効率よく分散。捻挫などの故障を防ぐ(fig.02_b)。着地の衝撃を瞬間的に吸収すると同時に、復元する力で衝撃を次の運動エネルギーに変換する(fig.02_c)。

fig.02 Mechanism of Puma Cell (Expert from Puma Catalog 1997)

現代の基準に照らしても既に完成されていたと言っても過言でないPUMA CELLのクッショニングシステムをクリアな蛍光色で際立たせ、体内に毒液(Venom)を持つ昆虫に見立てたセルヴェノムが、オリジナル発売当時、正当な評価を得ていたか甚だ疑問である。られなかったようだ。その要因の一つは1997年前後のマーケット事情にも窺える。90年代半ば以降、相次いで登場したインスタポンプフューリーやエアマックス95がスニーカー市場を席巻し、世界規模のハイテクスニーカーブームを牽引。プーマでもDISCシステムやトライノミックを搭載したディスクブレイズなどパフォーマンスモデルが軒並み好調で、そのメカニカルなデザインも支持を得ていた。ただハイテクのムーブメントがあまりに急進的かつ大規模だっただけに、その反動も唐突に訪れた。1996年末には原宿界隈でコンバースなどローテクの注目度が急上昇。局地的な兆しからハイテクブームの崩壊までさほど時間は掛からなかった。昨日までのトレンドが一夜にして逆転するようなパラダイムシフトに見舞われたスニーカー市場にあって、それでも機能性を追求し続けなければならないアスレティックシューズの宿命。そうした諸々の事情から解き放たれ、セルヴェノムが再び注目を浴びるまでには約20年の歳月を待たねばならなかった。

 

fig.03 Puma Cell Venom (2018)

 

fig.04 Puma Cell Venom “Stealth” mita sneakers (2018)

 

fig.05 Puma Cell Venom Reflective (2019)

 

fig.06 Puma SF Cell Venom (2019)

2018年10月のニューヨークで開催されたHYPEBEAST主催のフェス型イベント「HYPEFEST」にてゲリラリリースされたmita sneakers共同製作のセルヴェノムは、オリジナルの印象を覆すグレーのグラデーションに蛍光グリーンの挿し色を効かせた”ステルス”。PUMA CELLを搭載したボリューム感のあるチャンキーミッドソールはもちろん、オリジナルを踏襲したシルエットが現代のトレンドにマッチすることで話題に。これに次いでリリースされたオリジナルカラーのセルヴェノムOGは、メッシュ、スエード、スムースレザーにリフレクターを組み合わせたアッパーに、EVAフォームを新採用するに止めたソールユニットを組み合わせ、やはりオリジナル当時のシルエットを忠実に再現。そのバリエーションもシーズンを追うごとに増殖してきた。また、従来のマテリアルにパテントレザーを採用したセルヴェノムリフレクティブがシーズナルのリミテッドエディションとして登場。そして極め付けは、モータースポーツ界と縁の深いプーマならではのスクーデリア・フェラーリ別注まで。イタリアの跳ね馬、フェラーリのエンブレムをアッパーサイドに配したスペシャルエディションである。

 

fig.07 Puma Cell Venom Ader Error (2019)

 

fig.08 Puma Cell Venom Overkill (2019)

PUMA CELL復活の起爆剤の役割を果たしたmita sneakersの他、韓国のファッションブランドからAder Error別注やドイツ・ベルリン発スニーカーショップのOverkillが手掛けたエクスクルーシブなど多彩なラインナップをワールドワイドに展開するセルヴェノムの動向には今後も目が離せそうにない。1990年代のハイテクモデルがマーケットを活性化する昨今のスニーカーシーン、セルヴェノムも言う迄もなくその一翼を担っている。

 

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ハニカム構造のクッショニングシステム”PUMA CELL”を搭載したセルヴェノム。ハイテク全盛期の1997年に発売されたオリジナルのシルエットはそのままにEVA素材をアップデイト。毒液を宿す昆虫からインスピレーションを得たデザインが現代のトレンドとリンクする、プーマ生粋のチャンキーソール。

 

PUMA CELL VENOM “STEALTH” mita sneakers

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セルヴェノムのOG仕様に先駆けHYPEFESTにてゲリラリリースされたmita sneakers別注の”ステルス”。グレーのグラデーションに東京をイメージした蛍光グリーンの挿し色、スペックル模様のミッドソール、日本人にとっての難読フォント”エレクトロハーモニクス”で綴ったショップのロケーションコード。

 

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ハニカム構造のクッショニングシステム”PUMA CELL”を搭載したセルヴェノムのリフレクティブ仕様。ナイロンメッシュ、スムースレザー、スエードで構成されたアッパーにパテントレザーを切り替え、リフレクター効果をアップグレードしたシーズナルモデル。モノトーンに特化したカラーパレット。

 

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イタリアの名門レーシングチーム”スクーデリアフェラーリ”と共同製作したセルヴェノムのリミテッドエディション。フェラーリ伝統のチームカラー”ロッソコルサ”を配色し、アッパーサイドに跳ね馬のエンブレムをあしらう特別仕様。モータースポーツ業界と縁の深いプーマならではのプレミアムな逸品。

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岸 伸和

Nobukazu Kishi Exclusive


  1972年生まれ、神奈川県出身。雑誌『Boon』(祥伝社) にてライターとして活動を開始。90年代のスニーカー全盛期には同誌のスニーカー特集や別冊の多くを担当、以降ライフワークの一環としてスニーカーを嗜んでいる。近年はアパレルブランドのカタログやWEBコンテンツの制作ほか、ブランドやクリエイターの活動をアーカイブした書籍を手掛ける。

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