New Balance M1400JGYM1400JGY

お蔵入りより一転、一躍ロングセラーシューズの仲間入り―
1000番台ハイエンドシリーズの雄

お蔵入りより一転、一躍ロングセラーシューズの仲間入り―
1000番台ハイエンドシリーズの雄

ハイエンドモデル
1000番台シリーズの系譜
ハイエンドモデル
1000番台シリーズの系譜

1906年、英国文化色の強いアメリカ東海岸ボストンにて創業者William J. Rileyによって、偏平足などを治す矯正靴の製造メーカーとしてNew Balanceは誕生した。履いた人に新しい(New)バランス(Balance)感覚をもたらす、ということが社名の由来となっている。同社は足の解剖学的な見地、整形外科や運動生理学への深い造詣とノウハウを基に、1960年代よりカスタムメイドのランニングシューズを製造し始めることとなる。世界で初めてウィズ(足囲)でサイジング選択を可能とする「ウィズサイジング」を採用し、以降「ウィズサイジング」はNew Blanceにとってシューズのサイズ選択のベースとなった。トゥ部分を圧迫することなく踵から甲を支えるアーチサポート構造は創業者William J. Rileyが庭で見かけたニワトリが3本のかぎ爪で優れた安定性で立っていることに着想を得、開発された。矯正靴の製造に長年携わってきた同社ならではの技術であり、当時の既存のランニングシューズとは一線を画すコンフォータブルな履き心地、走行時の自然な足運びを可能とする、高品質なランニングシューズ作りに大いに貢献することとなる。

1985年、New Balance初のフラッグシップモデルとして、衝撃吸収性に優れた同社オリジナルのクッショニングテクノロジ―で衝撃吸収性に極めて優れたEVA素材を頑強なPU素材に封入した「ENCAP」を初めて搭載したM1300が登場する。その時代ごとの最新鋭にして最高の素材、テクノロジーやデザインを反映したハイエンドモデルとしてシリーズ化されることとなる1000番台シリーズ。ハイレベルなコスト感に伴い価格もチャレンジングな設定ではあったがその卓越した履き心地、走行性に惚れこむユーザーを数知れず産み出すこととなった傑作シリーズの幕開けとなった。

一度はお蔵入りした幻のモデル
M1400のテクノロジー

M1300の後継モデルとして次作に登場する予定であったM1400は1980年代にサンプル段階までは完成していたものの、当時の生産技術ではソールの量産化が困難であったため一時お蔵入り、1989年に開発が先行して進んだM1500がリリースされる。その5年後となる1994年、New Balance Japanのスタッフにより倉庫に眠るサンプルが発見されM1400はリリースされることとなった。一度お蔵入りとなったいわくつきであったためか、当時はアメリカ本国においてリリースすることに困惑した経緯があるという。本国アメリカの生産であったにもかかわらず長らくの日本国内のみの流通であり、後にアメリカで販売されることになり、スニーカーファンをはじめ一般ユーザーやアスリートまで幅広い認知と人気を集め、New Balanceを代表するロングセラーシューズの仲間入りを果たした。

M1300の後継機である所以として、ソールの進化がその大きな要素の一つであり、当時EVA素材一層カットのミッドソールが主流であった中、EVAとポリウレタンの2層構造を一体成型という当時としては画期的な構造を採用したことはクッショニング性能の更なる向上に寄与した。また、この製法はNew Balanceの中でも一部のモデルに用いられているハイエンド仕様のスペックでありローファーなどの高級革靴にも採用されるアッパー内部の縫製に袋マッケイ製法という技術を用い、この製法のメリットともいうべき履くほどに足を包み込み極上のフィット感を生み出すことに成功した。

「MADE IN USA」の
歴史と価値を感じる傑作シューズ

今作M1400JGYはNew Balanceを代表するグレーカラーのアッパーであつらえられたハイエンドモデル。1980年代ランニングブームに沸くボストンで当時主流であったカラフルなランニングシューズとは一線を画す、街の色を反映したようなグレーをブランドのメインカラーとしてすえたNew Balanceの代表色は、アーバンなムードでスマート、インテリジェンスさもうかがえる仕上がりに。今尚、全てアメリカで作られ続けタグに記される「MADE IN USA」、アッパーサイドには通称「ビッグN」を携え、滑らかなスエード素材をアッパー全面に用い、流麗なストレートフォルムのシルエットは色褪せることのない奥ゆかしさを演出する。

スニーカーヒストリーの影から光の当たる場所へ、人気モデルへと変遷したロングセラーな傑作シューズはNew Balanceヘリテージにおいても欠かすことの出来ない存在なのである。

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