adidas OriginalsFORUM 84 LOW

ドラフト直前のジョーダンに選ばれた
パフォーマンスモデル

ドラフト直前のジョーダンに選ばれた
パフォーマンスモデル

オールドスクールキックス台頭の1984年発
アディダスの世代最高峰を極めたフォーラム
オールドスクールキックス台頭の1984年発
アディダスの世代最高峰を極めたフォーラム

 1970~80年代、アディダスのバスケットボールシューズが華やかなりし時代。スーパースター、プロモデル、ジャバーなどシンプルかつクラシックなスタイルが市場を支配していた70年代から、トップテン、アメリカーナ、コンコルドなど徐々に機能的なディテールが浸透し始めた80年代へ。やがて80年代半ばにはNBAニューヨーク・ニックスの超大型ルーキー、パトリック・ユーイングのシグネチャーモデルとしてライバルリー、コンダクター、アティチュードを相次いでリリース。更に80年代後期にはヒップホップに代表されるストリートカルチャーと結び付き、ウルトラスター、エルドラド、フリートウッド、ブローハムから成るRUN-DMCのシグネチャーモデルまで輩出した。それらオールドスクール世代のキックスは90年代以降も衰え知らずの人気で、デッドストックという歴史的な価値をプラスしたことで、アディダスの黄金期をより一層明るく照らしたという。フランス製のスーパースターをはじめ、スネーク柄のメトロアティチュード、メタリックカラーのインスティンクトなど、スニーカーヘッズの物欲を刺激する名機が市場を席巻したのは間違いない。そんなアディダスのバスケットボール部門の一時代を築いたのがフォーラムである。
 ロサンゼルスオリンピックの開幕を目前に控えた1984年。世界最高のアスレティックの祭典に向け、スポーツメーカー各社の開発競争が過熱する中、アディダスより新型バスケットボールシューズ「フォーラム」が発売された。ロス五輪のバスケットボール会場として使用されたカリフォルニア州イングルウッドの屋内競技場「The Forum」に由来するフォーラムは、スーパースター、ジャバー、トップテン、コンコルドと継承してきた最先端のスペックを搭載し、アディダスが新時代のバスケットボールシューズという位置付けで製品化したハイエンドモデル。よってNBA選手にも供給され、プロリーグでも大いに活躍したことだろうが、皮肉にもフォーラムを着用した選手として語られるのは若き日のマイケル・ジョーダンばかり。NBAドラフト直前、ナイキ専属契約前の1984年4月に開催されたロサンゼルスオリンピックの米国代表選考会でジョーダンがフォーラムのハイトップを履いてプレイしたエピソードは、純粋にフォーラムのポテンシャルの高さを証明している。

X字型のクロスストラップが足全体を包み込むテクノロジー

 足首をX字型のストラップでホールドしたハイトップに、真っ白なフルグレインレザー(天然皮革)アッパーとスエード製の3ストライプやトリミングをブルーで配色したファーストカラー。このホワイト/ブルーに次いで、ホワイト/ニュートラル、ホワイト/レッド、ブラック/ホワイト、グリーン/ホワイト、レッド/ホワイト、ブルー/ホワイトをラインナップ。80年代前期のバスケットボールシューズではナイキエアフォース1やアディダスコンコルドなど足首をベルクロストラップで固定するハイトップが一種のトレンドだったが、フォーラムの場合はX字型のクロスストラップを斜めに傾け、ヒールの上下段とアウトソールをぐるりと包み込む、シューズ全体のホールド感を追求した。またミッドソールの内側に編み目のメッシュを採用したデリンジャーウェブシステムは、当時オレゴン大学陸上部のコーチを務めたビル・デリンジャーが開発したことに由来。着地の衝撃を発泡素材のEVAが吸収し、蜘蛛の巣にインスピレーションを得たナイロンウェブが分散するアディダス独自のクッショニングテクノロジー。元々ランニングシューズのために開発されたシステムをバスケットボールシューズで唯一導入したのがフォーラムであり、同様に踵に装着されたプラスティック製のヒールカウンターもまたランニングシューズより拝借したもの。カテゴリーを超越したアディダスの先進テクノロジーを凝縮した1984年のアイコンがフォーラムだった。

1989年式のローカットをモダナイズしたリミテッドエディション

 その後、フォーラムにローカットのバリエーションが追加されたのは1989年のこと。X字型に組まれたアンクルストラップはそのままに、ホワイト/ブルー、ホワイト/ニュートラル、ブラック/ホワイトのバリエーションを展開。続く90年代前期には、エナメル製のコンコルドとフォーラムが相次いで復刻され、その好き嫌いでスニーカーヘッズをコンコルド派とフォーラム派に分断し、それぞれの魅力をテーマに議論を戦わせる機会もあったとか。その上で、今回フィーチャーするフォーラム84ローは、1984年と89年のオリジナルのディテールを踏襲しつつ、毛足の長いスエードを3ストライプにアレンジする等、現代的なアレンジを施したスペシャルエディション。80年代を通して、バスケットボールシューズの歴史的な名機を創造してきたアディダスがロサンゼルスオリンピック用に開発した、エポックメイキングこそフォーラムそのものである。

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