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NIKE AIR MAX 95 QS “GREEDY”
NIKE AIR BARRAGE LOW

1995年のルーツに遡る、NIKE AIR MAX 95 “GREEDY”及びAIR BARRAGE LOW登場!

1995年のルーツに遡る、
NIKE AIR MAX 95 “GREEDY”及び
AIR BARRAGE LOW登場!

今を遡ること四半世紀、ハイテクスニーカー全盛期の1995年にそれぞれルーツを持つエアマックス95及びエアバラージローの最新作がUNDFTDよりリリース。ここではその起源を紐解き、その特徴を解説する。

エアマックス95が発売されたのは1995~96年、Fall 95からHoliday 95、翌Spring 96、Late Spring 96まで。それ以降、ニューモデルを投入する頻度が上がったことを踏まえても珍しい、4シーズンにわたってオリジナルカラーを展開。メンズ4型、ウィメンズ4型(フットロッカー別注を含む)のインラインに次いで、ブラックレザーのエアトータルマックスSC、更に翌97年にはプレミア価格の高騰や偽造品の氾濫への対抗策としてファーストカラーの復刻版を発売する。通称イエローグラデが市場に大量放出されるや、高額取引の温床だったセカンドマーケットは沈静化したものの、少し薬が効きすぎたのか、ハイテクスニーカー人気も減退。再びナイキが脚光を浴びる99年まで、スニーカーシーンに束の間の静寂が訪れた。

fig. 01 Air Max 93 to Air Max 95 (1993-95)

エアマックス95を軸にシリーズの系譜を遡ると、エアマックス2ライト、エアマックス2、エアマックス94、エアマックス93……と続く。なかでもFall 94発売のエアマックス2は、気圧の異なる2種類のチャンバーを組み合わせ、低気圧のチャンバーを高気圧のチャンバーで囲ったデュアルプレッシャーエアを初搭載。チャンバーの配置でクッショニングをデザインするテクノロジーは数多くのカテゴリーで導入され、”MAX2″のロゴと共に様々な進化を促した。

fig. 02 Air Max 95 to Air Max 97 II a.k.a. Air Max 98 (1995-98)

Spring 93発表のエアマックス93が搭載したブローモールドエアに対して、マルチチャンバーというアイデアを具現化したエアマックス2のデュアルプレッシャーエア、これを受け継ぎ、新たに前足部にビジブルエアを搭載することで、ソール全体のマックスエア化に成功したのが初代エアトータルマックスことエアマックス95なのだ。ソール全体をエアバッグが占めるNIKE AIRの理想へ一歩近づいたエアマックス95は、その功績があったればこそ、セルジオ・ロザーノによる人体の筋肉や骨格をモチーフにした革新的なデザイン、4シーズンにわたった多彩なオリジナルカラーという特別待遇でリリースされた。そして、シリーズの系譜はこの後、トータル第2世代のエアマックス96、エアマックス96.2、トータル第3世代のエアマックス97、エアマックス98(97.2)へと続く。

fig. 03 Air Max 95 “Greedy” (2015)

fig. 04 Air Max 95 “Greedy” (2020)

生誕25周年を迎えたエアマックス95より、”GREEDY”即ちスニーカーマニアの貪欲な願望を具現化したクレージーカラーのニューモデルが登場する。左右のインサイドとアウトサイドに、過去のアーカイブより4モデルを召喚、異なるパターンの内と外を融合したスペシャルエディション。その意図するところは、4パターンのアッパーが配色美を競い合う。ちなみに今回フィーチャーされた4型の素性は、右足アウトサイド=ネオン(イエローグラデ)、右足インサイド=ユベントス、左足アウトサイド=クリスタルブルー、左足インサイド=ユベントス(WMNS)という布陣。なお、読者諸君の多くが既にお気付きのことと思われるが、この”GREEDY”は生誕20周年にあたる2015年にもリリースされ、大いに人気を博した。エアマックス95 OGのグラデーションをダークな色調で統一した黒ソールの前作に対し、”GREEDY”第2弾となる本作は軽やかな白ソールでブラッシュアップ。ダンクSBの代表作をパネルごとに組み合わせたWHAT THE DUNKにちなんで、WHAT THE AIR MAX 95との異名を持つ”GREEDY”のセカンドエディション、貪欲なスニーカーファンに捧げる一足である。

そして、もう一方の1995年にルーツを持つエアバラージは昨年来、ポスト・モアアップテンポとも言うべきボリューム感のあるフォルムをマルチカラーで彩ったミッドカットが印象的だが、今回は新たにローカットが復刻リリース。95年にミッドとローカットが同時発売されたと言われるバラージだが、じつは然にあらず。ホリデー95のカタログを確認したところ、エアバラージミッドが先行発売され、ローカットはスプリング96に追加発売されたか、もしくはレイトスプリング96発売のエアバラージキャンバスがローカットの原型だった可能性も。いずれにせよ、ターフトレーニングのチームモデルという位置付けだが、その存在感のあるデザインが一際目を引いたことだろう。ちなみにターフトレーニングとは芝生でプレーする競技(主にアメリカンフットボール)用に特化したモデルで、その系譜を見渡せばストリートで支持を得たエポックメイキングに事欠かない。93年発売のエアダイアモンドターフは、ナイキがターフトレーニングを正式にカテゴリー化するきっかけとなったモデルで、MLBのワールドシリーズとNFLのスーパーボウルの両方に出場した唯一のバイプレーヤー、ディオン・サンダースのシグネチャーモデル。94年にはストリートにおいてターフトレーナー史上最大級のヒットを記録したエアミッション、95年にはディオン・サンダース着用のエアDTマックスが前衛的なデザインで登場する。これら人気を博したモデル揃いのターフトレーニングカテゴリーの一翼を担っていたのがエアバラージである。

fig. 05 Nike Air Barrage Mid (1995)

fig. 06 Nike US Catalog Holiday 95 / Late Spring 96 (1995-96)

90年代半ばには、クロストレーニングに限らず、バスケットボールやテニスといったコートスポーツ系のカテゴリーでもボリューム感のあるフットウェアデザインがもてはやされた。なかには後世に語り継がれる名機もあった。近年ストリートを席巻してきたエアモアアップテンポはその筆頭だ。他に例を挙げると、テニス部門よりアンドレ・アガシ着用のエアフレア(1994年)、チャールズ・バークレーの名を冠したブローモールドエア搭載のエアマックスCB 34(1995年)、パワートレーニング部門よりダブルストラップ及びトリプルエア搭載のエアマッスルマックス(1996年)等。エアバラージの特徴である重厚な足回りはカテゴリーを隔てたモデルとは言え、これらに共通するエッセンスを垣間見せる。

fig. 07 Nike Turf Training in the Mid 90’s (1993-95)

fig. 08 Nike Basketball, Tennis, Cross Training in the Mid 90’s (1994-96)

ミッドフットにパワーベルトを搭載した重厚なフォルムが特徴のエアバラージミッドに対し、スピード重視のライトウェイト仕様に該当するエアバラージロー。 NIKE AIRテクノロジーの独創性をグラフィカルに主張したソールユニットを共有しつつ、ベーシックなモノトーンカラーで配色されたエアバラージローは、オリジナル世代の佇まいを色濃く継承した今春注目のニューモデルである。

NIKE AIR MAX 95 QS “GREEDY”
SPLIT STYLE

貪欲を意味するGREEDYの第2弾、エアマックス95を象徴するネオンとクリスタルブルーのグラデーションを外側に、イタリア・セリエAの名門「ユベントス」のストライプをメンズとウィメンズで内側に配色したクレイジー仕様。白いミッドソールが爽快感を演出する生誕25周年のアニバーサリーモデル。

NIKE AIR BARRAGE LOW
WHITE / BLACK

ミッドフットに巨大なベルクロストラップを備えた重厚なフォルムのミッドカットに次いで登場したライトウェイト仕様のローカット。ボリューム感のあるミッドソールに刻まれた”AIR”のロゴがエアバラージの象徴的なデザイン。シンプルなカラーウェイをまとったターフトレーニングのニューフェイス。



岸 伸和 – Nobukazu Kishi Exclusive
1972年生まれ、神奈川県出身。雑誌『Boon』(祥伝社) にてライターとして活動を開始。90年代のスニーカー全盛期には同誌のスニーカー特集や別冊の多くを担当、以降ライフワークの一環としてスニーカーを嗜んでいる。近年はアパレルブランドのカタログやWEBコンテンツの制作ほか、ブランドやクリエイターの活動をアーカイブした書籍を手掛ける。


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