- 90年代、AIR JORDANのTVCMの制作にSpike Leeが起用されたことは有名である。80年代から社会のマイノリティの視点からの鋭い社会問題への切込みから多くの映画ファンはもとより、自身が運営する40acres & a mule、オリジナルなスタイルからファッションでも支持されてきた。今年は「BLACK KLANS MAN」でアカデミー賞の監督賞を含む6部門で入賞し、Netflixではオリジナルドラマ「See You Yesterday」のプロデューサーを務め、また80年代の自身の出世作である「She's Gotta Have It」のオリジナルドラマの放映など、さらに勢いを増し続けるストリートレジェンドの一人である事は言うまでもない。
AIR JORDANのシリーズでも歴代のJORDANシリーズからのパーツをマッシュアップしたJORDAN SPIZ'IKE、JORDAN SON OF MARSなど、Spike Leeのシグネチャーモデルは複数リリースされてきた。今作2019年に新たにシリーズに加わることとなったJORDAN MARS 270は、AJ1のスウォッシュ、サイドネットはAJ4、ミッドソールパーツはAJ6を彷彿とさせるハイブリッドなデザイン。カラーリングは1986年、イタリアにて開催されたNIKE主催のエキシビジョンマッチにてオレンジのユニフォームを着用して出場したMichael Jordanがダンクシュートによってバックボードを粉砕するというエピソードを基にOGモデルにはないカラーリングとしてAJ1にてリリースされた通称“SHATTERD BACKBORAD”カラーを彷彿とさせるカラーリング。ヒールにはMAX 270 AIRを搭載し、新旧織り交じる、Spike Leeシグネチャーモデルらしい仕上がりとなった。
