- 1989年に登場したZXシリーズは、当時のadidasを代表するテクノロジーであったTorsion Systemを搭載していることが最大の特徴である。TRDCはそのTorsion Systemを搭載しているパフォーマンスモデルとして知られている。Torsion Systemとは1988年に開発が開始されたバイオメカニズムに基づくadidas独自のテクノロジーで、開発にはスイス・チューリッヒ工科大学にて、バイオメカニズム、シューズクラフト、整形外科の専門家が携わった。Torsion Groupという中間の溝により前足部と後足部を分割し、足本来の動きを確保。そして前足部と後足部をTorsion Barでぐことによって足のねじれや故障に繋がる動きを制御する、画期的なシステムであった。
90年代後半から2000年にかけてトレイルラン分野に向けadidasがリリースした今作を最高級ラインであるadidas consortiumから復刻を果たすこととなる。TPUパーツを随所に使用することによりサポート性を強化。ヒール部分にはADIPRENEを使用し、クッション性をさらに向上させた。リリース初期のTorsion Barを象徴するライムグリーンをTorsion Bar及びADIPRENE部に施し、アッパーに多用されたブルーのパーツとのコントラストがレトロフューチャーな雰囲気を更に押し上げる。